「あのとき」タイにいた入れ歯屋ハルカのブログ

2016年11月某日、都内。内定先である入れ歯屋でアルバイトとして勤務していたハルカは、社長室へと呼び出された。そこで社長から告げられた言葉を機にハルカの入れ歯屋ライフが本格始動。入れ歯との出会い、社長から課されるミッション、初めての社会人経験…そんなハルカの日々を綴ります。

Vol. 5 ブンブンブブブン

ハルカです。

つい数時間前のこと。ふと外を見るとバンコクで有名なチャオプラヤ川に夕焼けが反射して綺麗な景色が。よくよく目を凝らすと虹、しかも副虹が見えます。写真では少々淡く見えますが、肉眼ではばっちり見ることができてなんだか得した気分。

 

 

昨日のブログでもモヤモヤしている様を示した通り、現在次の一手に悩みつつあるハルカです。とにかくティッシュを配ることも一つの手段ではあるものの、時間がかかって仕方がない。「口コミ作戦」のスタッフさん方を盛り上げることも未だ足りず、患者さんからの連絡はキャッチできず。しかし時間は刻一刻と過ぎて行きます。

 

ひとまず思い悩んでも仕方ないと、今朝はルンピニー公園へと向かいました。

初めてバンコクへ来た時に訪れ、紆余曲折ありながらも、モニターのイッポンばあちゃんとカムバックばあちゃんと出会った公園。「もう一度同じところから始めてみよう」とおじいちゃんおばあちゃんが多く集まる早朝6時に足を運びました。

 

「日本から来たの?」

「わたしもうインプラントしてるから」

「これはどこで買えるの?」

「今の入れ歯で特に問題ないからね~」

「あなたは歯科医師?」

 

少し興味を持ってもらえるところまでは達するが、その先はなかなか。

すると、今日はそんなハルカへ社長からお告げが。

 

 

もっと周りを巻き込めよ!

 

 

これまでタイの事業にかかわってくれた人、繋がりのある人、知り合いの知り合いまで…今こそみんなの力を借りて一歩踏み出す時。厳しい現実を知ったここからがスタートだと。自分の脳内でいくら自問自答を繰り返しても何も生まれないと背中を押されました。

 

入社して以降はもちろん、学生の頃からしばしば「巻き込む力は活きる!」と耳にしていました。しかし、自分自身がこれまで周囲を「巻き込んできた」経験が無く、あまりピンと来ていなかったという現実。

 

そんな私もバンコクに来て1週間が経過しました。成果はまだ得られておらず、このまま手ぶらで帰国はしたくない…。日に日に「なんとかまず一人を!」という気持ちが募るばかりでその手段は見つかりません。追い詰められ、お尻に火が付くどころか焼け落ちる寸前。巨大なパニックモンスターが現れています。

社長からのお告げは、そんな窮地に立たされたハルカの気を良い意味で少し軽くしてくれるものでした。できていないことや困っていること、不安なことをもっともっと周りに開けっ広げにしたらいいのかと気付き、「自分一人でやっているわけではないんだし」と再確認した感覚です。

 

 

そしてその気付きから数時間後、ポン先生から一報が入りました。

 

来週、イッポンばあちゃんがクリニックに来るよ。

 

一見、「それがどうしたの?」と思われるやもしれませんが、実は以前からポン先生を経由し、モニターのおばあちゃんと再会したいとお願いをしていました。とはいえ、なかなか連絡がつかず、うち一名はバンコク外に引っ越してしまったと聞き、悔しくも再会は実現しないかと気を落としていたのです。

しかし、本日の社長の言葉を機にいま一度連絡を取ってもらうようポン先生に懇願。

すると、イッポンばあちゃんが来週クリニックへ来てくれるとの嬉しい返答が来たのです。

 

とっさに

「クリニックに来た時に定期検診としてポン先生が診てくれるからね。せっかくだし、お友達も連れてきて!あ、前に撮らせてもらった動画もインタビュー紹介映像として完成しているからその時に見せますね!何ならお家までハルカが迎えに行くから一緒にクリニックへ行こう!」

と、テンション高く伝達。

まだまだ頑張らねばと奮起した瞬間です。

 

 

引き続き、ヘッポコハルカをどうぞどうぞよろしくお願いします!

 

 

<つづく>

 

 

今朝、公園で出会ったあるおばあちゃんに「入れ歯使っている?」と尋ねると、とって見せてくれました。

 

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