Vol. 6 前途多難
ハルカです。
ここ最近はバンコクの暑さ以上の酷暑が日本を襲っているとのことで、帰国までのカウントダウンを不安げに見つめる日々です。
バンコクで室内外の温度差にやられ、患者を見つけにバンコクまで来た自分が、患者として病院へ向かっただなんて、恥ずかしくて口が裂けても言えやしない…。ご飯はしっかり食べているのですが。
帰国日が迫る中、コンフォートの患者さんを見つけることにはなかなか成果が得られず、焦る毎日。
バンコクへ来てからというもの、焦りや不安やもうとにかく「どうしようどうしよう」といった感情に襲われているハルカ。
この感覚は依然として思考の広範を占めていますが、1~2週間ほど前の自分とはまた違った感覚も共存するようになりました。
最後にブログを更新して以降、タイに関わる多くの方とコンタクトをとり、お話を伺っています。
すると、
なんと!これまでの動きはほとんどターゲットにたどり着いていなかったのか!じゃあターゲットにはどうやって巡り会える?そもそもターゲットってどんな人?高所得者といったってボリューム広いじゃん!
といった自身の中での気付きが起きたのです。
そしてこれを機に、
ターゲットの多くはいくつかの決まった大病院を利用するらしい。だったらその大病院に訪れている患者さんから第1号の患者さんが獲得できたらいいじゃないか!ひとまず大病院関係者とコンタクトをとってみて…
うーんなるほど、やはり大病院で扱ってもらうには壁は大きいようだが、どうにかこうにかひとり患者さんが挙がれば問題なさそう。
しかしそれはどうやって…
じゃああの人に聞いてみよう!え?介護の展示会にコンフォートを一緒においてくれる?ぜひお願いします!すぐにリーフレットを100部とサンプル義歯をお持ちしますね!バックドロップもあるかもしれないので、早急に探してお待ちします!
これまでGoogleに頼っていたり、自分の脳内で唸っていたことも、周りに聞いてみることでプラスアルファの情報をもらえたりして、少しずつ少しずつ少しずつ「こうしてみよう」の選択肢が多くなってきたように感じられる今日この頃。
その他にも、バンコクにいるタイ人や日本人と関わる中で、新たに知り得たこともありました。
特に衝撃的だったのは、「割引」に対する捉え方。タイ人が商品を購入する際、割引価格に惹かれることは当然あるようですが、その背景には、費用を抑えられることへの喜びには留まらないとのこと。
割り引いてくれたこと、値切り交渉に応じてくれたことに対し、その方が「私への特別措置を施してくれた」という感覚を得られることもあるらしい。タイ人皆そうであるとは限らないけれども、その発想は自分一人では探し当てられなかったとだろうと思います。
…
……
…なんてことをしている間に今回の出張も終わりを迎えようとしています。
この期間中、患者さんの獲得は結局0名。口コミ作戦の仕組みを確立することも出来ず仕舞い。
表向きでは周囲にイイことばかり伝えたくなるけれど、実際は上手くいかないことばかり。自分の無能さに幻滅し続ける日々からは、いつになったら脱出できるのやら、とモヤモヤモヤ。
<つづく>