「あのとき」タイにいた入れ歯屋ハルカのブログ

2016年11月某日、都内。内定先である入れ歯屋でアルバイトとして勤務していたハルカは、社長室へと呼び出された。そこで社長から告げられた言葉を機にハルカの入れ歯屋ライフが本格始動。入れ歯との出会い、社長から課されるミッション、初めての社会人経験…そんなハルカの日々を綴ります。

夢の中へ行ってみたいと思いませんか?

ハルカです。

ある友人が一週間ほど前からヨーロッパ一人旅を始めたそうで、一か月間日本を離れると連絡がありました。学生最後のゆったりとした長期休暇を謳歌するそう。海外旅行へ長期で行けることはもちろん、ヨーロッパへ行くことそのことがただただ羨ましい。美味しいチョコレートもしくはホットチョコレートの素を買ってくるようお願いをしましたが、ちゃんと買ってきてくれるのだろうか…。まあ、最終的には無事帰国してくれればそれで良い気もしますが。

 

自動代替テキストはありません。

 

 

今朝、「過去の思い出を振り返ってみましょう。」とFacebookから指示を受けました。その指示通り開くと、ちょうど一年前に自分で投稿したブログをシェアしている記事が。

 

sekai-de-ireba-challenge.hatenablog.com

 

内定者のころ、初めてのタイ出張を前に空港の搭乗口でせっせと書いたもの。

当時、「タイで入れ歯で困っている人を見つけてきてよ」という社長からの無茶振りをサクッと引き受け、出発直前に焦りや不安、ドキドキワクワクな緊張感といった様々な感情をめぐらせながら搭乗をゲート前で待っていた、あの頃です。

 

バンコク滞在中、早朝のルンピニー公園へハイスペさんと出掛け、Google翻訳や通訳さんと共におじいさん、おばあさん、公園内にいる人々へ話し掛けに行くといったことをしていました。今振り返ると、「あの時はこうだったな~」「こうしたらもっとよかったかな~」「こんなことしていたな~」としんみり思う面も多々。

とはいえ、この記事を振り返り何より強く感じることは、

 

 

え?もう一年経ったの?ウソでしょう。

 

正確には、この「もう一年経ったの?」に加えて「まだ一年しか経っていないの?」という相反する思いも混在しています。

この一年に起きた出来事と言えば、タイの公園でおばあちゃんと出会ったことはもちろん、企画書を作ったり100km歩いたり、コンフォートやコピー入れ歯を作ったり、社内の会議で怒られたり、タイの大使館へ何度も通ったり、深夜にタイのポン先生と特大クレープとかき氷を食べたり、タイの広告代理店を探したり、事業を再度組み立て始めたり…ちなみにその間にハイスペさんへお別れを告げるなどしました。

 

 

そして一年が経過したということはつまり、また新たなメンバーが入れ歯屋の仲間入りをするということをも意味します。夢の中へ「先輩らしさ」を探しに行かなければという使命感に駆られる金曜18時。

 

<つづく>

社員旅行は沖縄がいいな、と思いつつ。

ハルカです。

いつだったか八景島シーパラダイスを訪れた際、釣り堀で魚を釣り、その場でさばいてもらったものを食べるという経験をしました。友人らは「俺、結構釣り好きなんだよね~」と他愛もない会話を交わし、ビギナー・ハルカも意気揚々と餌の小エビを針の先端につけます。

しかしいざ魚が釣れ始めると、皆が魚を直接触ることを躊躇い、針から外せないという事態に。仕方なく私が掴むと、周囲は悲鳴を上げ始める始末。釣り好きだと発した彼は果たして本当に釣りが好きなのか、その謎は明らかにされぬまま…。

 

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年末から不定期に開催されているハルキャンですが、ハルカが会いに行く機会にブログが追い付かず山盛り山盛り。ちなみに昨日も行ってきました。まだまだブログで報告していない方々とのお話もありますが、ご無礼は承知の上、昨日の出来事をひとつ。

 

 

これまで、ランチをしながら~や、お酒を片手に~といった場面が多くありましたが、昨日の集合時間は午後4時。今回はお茶をしながらなのか?と思いきや、向かった先は居酒屋でした。社長によると、

 

「毎朝3時に起きて活動し始める朝方の人だからさ。」

 

とのことでしたが、朝方というよりかはむしろ未明方…?

そんな未明様は矢面の「矢」、満月の「満」、田んぼの「田」を併せ持つ方で、読みは「やまだ」だそうです。「やまんた」という読みが起源とのことで、巨大エイのマンタ(オニイトマキエイ)を彷彿とさせる名前。実際のところ、マンタと変わらぬ懐の大きさを持ちえている感じ。決して思いつきで述べているわけではありませんが…。

ちなみにもうお一方いらっしゃり、その方は海洋生物で例えるとするならば  テッポウエビ。どこか類似した雰囲気をお持ちの方でした。

 

そんなお二方に社長とハルカを加えた4名で開催された「ハルカの悩みを聞く会。」

皆、「我こそは」と次々に声を発する中で、ハルカは一人ポカーンと固まるばかりでした。

マンタとテッポウエビと入れ歯の社長がアルコールを手に話をしていたら、それはもう目を瞠るばかりで言葉を口にすることは難儀であるとは、想像にも容易いものです。

 

話題に挙がる内容も様々で、「丸亀製麺ケニアに行った人がすごい」とか「ユニクロがぞくぞくする」といった真面目な話や、それらの合間に不意に挟まれるテッポウエビのボケ砲弾。しかも一同がガハガハと笑い、実は凄い方々なのだと忘れてしまうほど。

 

 

端的にまとめると、経営者も実は一人の人間で、造りは一般的なおじさんと何ら変わらないと気付いた一日でした。

個人的に、「経営者」という3文字には、ただひたすらに堅くまじめでどこか一匹狼のような一面を持つ情熱の権化を表すのだという思い込みがあったのだろうと、ハルカ自身が新たに発見したのです。

「実際のところ、もちろんそんな一面もどこかに携えつつ、楽しいことや非常に人間味のある姿も当然持ち合わせているんだな」なんて一緒にガハガハ笑いながら感じていたハルカなのでした。

 

要するに、自分の知る世界や自分の存在そのものはまだまだちっぽけなもので、タイの中心でコンフォートを叫ぼうが、ブログで叫ぼうが、死にはしないということです。

 

気張らず、楽しく働こうじゃありませんか!

 

<つづく>

ハルキャン編:要領が悪いのは生まれつき?

ハルカです。

最近、編み物がマイブームで数週間前からマフラーを編んでいます。しかしながらまだ初診者の中の初心者ゆえ、解らないことやミスも多々あります。今回は毛糸のゲージ数を見誤り、苦労して1模様を編み終えたところで「残り40玉の毛糸が必要だ!」と判明。また一からやり直し。

ちなみに昨年初めてスヌードを編んだ際は、少しばかり良質な毛糸を使用したこともあり(?)、自分の作業時間×時給を含め、一本50万円(原価)のスヌードができたり、少しサイズの小さなニット帽が出来上がったりと、編み物ネタは尽きるところを知りません。それでも、少しずつ完成していく様は、楽しく思えるものです。

 

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さて、今回もハルキャン編。

「ハルカ、会いに行きます!キャンペーン」編です。

 

この日お話を伺った方はミギー。

イキイキとキラキラとグングンを足し合わせたパワフル且つパッションに溢れた方でした。実はミギ―はニューヨークを拠点に活躍する作曲家でありピアニストであり、プロデューサーに教育者、レクチャラー等々幅広く活躍する大人材。

ハルキャンでは私が「会いに行く」ことを謳っていますが、さすがにニューヨークまで向かうことは難しいということで、今回はスカイプ対応です。

 

呼び名の「ミギ―」ですが、メッセージのやり取り中やスカイプでお話をした時にもそのままミギ―と呼んでいました。ミギ―様でもミギ―さんでもなく、ミギ―。

そう呼ぶ背景には、ミギ―からのある提案があったのです。米国では互いを名前で呼び合うことで年齢による壁をなくし、よりよい関係性を築いている。ハルカとのスカイプでもその文化を体験しようではないか、と。

 

とはいえ、スカイプで顔を合わせてとなると、とても勇気が要されました。合間合間に「ミギ―」と呼びつつも、どこかぎこちなさが表れます。

そんな中、実際に一度呼んでみるとそれだけで一気に距離が縮まる感覚を覚えました。友達とも家族とも違う、けれども会社の上司とも少し違う印象です。

 

そういえば、我が入れ歯屋でも「〇〇社長」というように社員の方を呼ぶ際に役職名をつけて呼ぶことはせず、「〇〇さん」と呼んでいます。周囲との距離は縮まるし、社長ももしやそれを狙っているのか…?

 

 

その後、その日のスカイプはインタビュー形式で進めることに。

「どんな経緯で今の環境に至ったのか?」といったミギ―のこれまでのお話はもちろん、「今後のライフパスでの目標や理想は必要なのか?」「アウトプット以前に何かに思考をめぐらすことに時間がかかってしまって…」人生観や私の悩みについて。

 

お話をして以降というもの、まず日々の時間割作りに挑戦しています。今取り組まなければならないことは「何」で今日一日の間の「いつ」やるのか。まだ使いこなせていない部分もあるのか、多々の業務に追いかけられてばかりではありますが。

要領が悪いからこそ一つずつコツコツと取り組み、地道にこなしていかなければと毎日痛感するばかりです。

また、ふと「将来自分はどんな人間になりたいのか」を考えてみるようにも。

短期的な「これをやりたい!」は「なんとかしてタイでコンフォートを広げたい」と思うけれど、長期的に自分はどうなりたいのか?今はぼんやりどころかまっさらな状態。少しずつでも考えて行こうと素人ながらにも感じ始めたのです。

 

ともあれ、とても素敵な一時間であったと、今振り返ってもそう感じます。

ありがとうございました!

 

<つづく>