「あのとき」タイにいた入れ歯屋ハルカのブログ

2016年11月某日、都内。内定先である入れ歯屋でアルバイトとして勤務していたハルカは、社長室へと呼び出された。そこで社長から告げられた言葉を機にハルカの入れ歯屋ライフが本格始動。入れ歯との出会い、社長から課されるミッション、初めての社会人経験…そんなハルカの日々を綴ります。

いってきます!

※ラジオを聴く気分でお読みください。

 

井上陽水 - 夢の中へ RIJF2007 - YouTube

 

おはようございます。今日も始まりました、「ハルカ de ラジオ!」ラジオパーソナリティのハルカです。まずお聞きいただいたのは、井上陽水「夢の中へ」でした。
探し物って、探すことを諦めてから出てくること、よくありますね〜。

 

さて本日の「ハルカ de ラジオ!」、なんと特別ゲストをお呼びしております。今日からタイへ行かれるというあのお方にお話を伺いたいと思います。お呼びしましょう、どうぞ!

 

「おはようございます、ハイスペです。」

 

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おはようございます、ようこそハルカ de ラジオ!へ。早速ですがハイスペさん、今回の出張の意気込みをどうぞ!

 

「そうですね〜気、重いです。」

 

おや、出張をすでに幾度と重ねているハイスペさんが乗り気ではないとは、珍しいですね〜。
ちなみに、気の重いその訳を教えてもらえますか?

 

「いや〜本当に入れ歯に困っている人を探し出せるのか、というところですね。しかも言葉も通じないですし。」

 

うーん、たしかに不安になる気持ちもわかります!

今回はお一人ではなく、一緒に行かれる方がいらっしゃるとのことですが、その方へ何かコメントはありますか?

 

「うーん、俺は裏方(撮影)に徹するからまあ頑張って。笑」

 

そうですね、お二人で頑張ってきてください!
ハイスペさん、ありがとうございましたー!

 

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そんな訳で、”ロースペさん”になりつつある、拗ねたハイスペさんと共に、これよりタイへと出発します。

 

昨日、勤務を終えてオフィスを出る際、多くの社員さんから「いってらっしゃい」、「頑張って!」等ご声援をもらいました。社内に限らず、応援して下さる方々に支えられていることを改めて認識した瞬間です。

とても嬉しく感じると共に、心がほっこりしました。

 

ハルカにとって初めての出張、精一杯楽しんで、全力を尽くしてきます。

それでは、いってきます!

「はじめまして、ハルカと申します。」

ハルカです。

初めて社外の方へ電話をしました。


以前、

 企画書はラブレター? - ある日、入社予定の会社の社長から「海外のどこかの街で入れ歯で困っている人を見つけてきてよ」と言われて海外で入れ歯の人探しをすることになった内定者のブログ

あたりでもお伝えしたかと思いますが、ハルカはマスメディアへの取材依頼を考えつき、それ を記した企画書を作成しました。
企画書を作っても、それを当事者に見てもらわなければ、意味を成さない。ということで、その後、社長のとてつもなく素晴らしい人脈により、タイとの繋がりを持つ方々を紹介してもらえることとなったのです。


バンコクの状況を伺ったり、メディアやそれらに精通したお知り合いはいないかと尋ねる日々。すると、とある方が、タイで活躍中且つメディア等との繋がりがあるかもしれない方を更に紹介してくれるとのこと。

徐々にタイやバンコク市内の情報も増え始め、企画書の活躍も間近に見えてきます。

そんなわけで、早速連絡を。こちらの意図も理解してもらえ、「是非お電話で」とのことでした。


これが、冒頭台詞の経緯となります。

先方は、日本人の方であると予め分かっていました。しかし、就職活動も大してせず、ビジネスマナーも未だ理解しきれていないハルカは、緊張から電話番号を押す指が震えます。

あれやこれやと考えれば考えるほど、緊張感は高まり、表情は意味もなく苦笑いに。

 

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いざ話してみると、非常に気さくな方で、ヘッポコハルカにも律儀に対応してくれる、素敵な方でした。

電話を終えたグッタリハルカに、社長が声を掛けます。

 

「初めての電話は緊張するものだよ。一度経験してしまえばもう大丈夫。」(社長名言その1)

 

 

「繰り返し経験すれば慣れるけれど、たった一回ではそこまで変わらないんじゃ。」

 

こうハルカが思っていたのは、ここだけの秘密です。

 

……
…というのは今日ではなく、昨日の出来事。

「じゃあ今日は何してたんだ?」

 

はい。今日はハイスペさんをはじめ、社長やナイスミさんと最終チェックをしたり、追加資料の作成、その他細々とした準備を行っていました。

私もハイスペさんも、せかせかそわそわ。帰り際には、集合時間や持ち物をお互い何度も聞き返し、繰り返し唱えるばかり。社長曰く、

 

「プレッシャーを感じる時に、人は一番成長するんだ。」(社長名言その2)

 

緊張と不安とワクワクとモゾモゾとウネウネぐるぐるで、今夜は眠れそうにありません。

 

タイ出発まであと11時間5分。
頑張れ、ハルカ!
顔晴る、ハルカ!

 

<つづく>

入れ歯をつくろう!

こんにちは、ハルカです。

 

出張を今週末に控え、さすがに準備に集中しなければまずい!ということで、早速本日出社。加えて、ハイスペさんから明日の出社をも命ぜられました。

今日、明日はその日の業務内容の一部をご紹介します。

明日もブログを更新されたとすると、それはすなわち、「準備が完了し、余裕ができた。」もしくは「準備が終わらず、逆に発散。」のいずれかの情態を示唆します。

 

ハルカは本日、人生初となるコピーデンチャーの製作に挑戦しました。「コピーデンチャー」とは、いわゆる入れ歯のコピー。なんと、このコピー入れ歯の作り方を覚えた上で、タイへ行けと言うのです。

というのも、タイで入れ歯に困っている人を探し出し、柔らかい入れ歯・コンフォートを試してもらうには、参加者の使用する入れ歯を、一時的(約1週間)に預からなければなりません。1週間も歯が無い生活…ハルカには耐えられないかと。

ゆえに、コピー入れ歯が必要となるのです。

 

最終的にそのコピー入れ歯は、タイの歯医者さんに作ってもらいますが、文化の違いもあり(?)、タイの歯医者さんどうやら作り方を知らないそう。大まかな製作の流れを伝えるべく駆り出されたのは、ハルカでした。作っては見たものの、私では技術的な説明は不可能であると判断し、以下、製作の様子を写真にてお送りします。

ちなみに、製作はすべて歯科技工士のオヒゲさん(new!)に教わりました。写真の撮影は、ハイスペさんです。

 

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これらの作業を通し、ハルカが不器用であるといった疑惑が浮上。アルバイトで勤務をするも、いまだ猫を50匹ほどかぶっていたため、少なからずその内を露見することとなり、心外な結果と終わりました。

 

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 教わりながらも四苦八苦を繰り返し、なんとか完成しました。

 

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ところで、近頃よく話題に挙がるハイスペさん。本日、私の出社が久々であったこともあり、2人での打ち合わせを組んでもらったのですが、打ち合わせも終盤に差し掛かり、互いに席を立とうとしたその時。ハイスペさんから、

 

「いやー、今回の出張はあんまり行きたくないなー。」

 

とのお言葉が。今回の企画、「行ってみてどうなるか次第だね」といった不確実要素が数多く残ることもあり、ハルカ自身、楽しみ半分・不安半分でした。しかしながら、先輩社員でありハイスペックなハイスペさんが不安度100%で、誰が安心してタイへと旅立つことができるのでしょうか?!

 

ひどいよ、ハイスペさん!

 

<つづく>