Vol. 2 バンコクの中心でティッシュを配る。
ハルカです。
当然のことではあるものの、見事に毎食タイ料理を食しています。パッタイ、トムヤムクン、名前のわからない魚、ココナッツジュース、ココナッツが入った茶色いスープ、ココナッツのパンケーキ…
暑いときの水分補給にココナッツジュースは最適なんだそうです。
バンコクは現在雨季(らしい)ですが、私がバンコクに到着してからはまだ一度も雨に見舞われておらず、おかげで日差しと湿気に悩まされる日々。10分ほど外で立っているだけで、シャワーを浴びなくなるほどです。
そして本日のメニューですが、記事のタイトルの通り
朝、8時半を過ぎた頃。
パソコンを開き、社内掲示板を見、さほど届いていないメールをチェックし、中国のパートナーから依頼を受けた翻訳をし、明日に控えたタイ人向け座談会の準備を…。これらをしながら「コンフォートを広めたいコンフォートを広めたいコンフォートを広めたい」と思いを巡らしていたその時でした。
チラシにティッシュくっつけたら、皆もらってくれるのでは?
との思考に至ったのです。
早速コンビニへ走り、ポケットティッシュを大量購入。
そしてコンビニから戻ったハルカは気付いたのです。
ティッシュにつけるチラシが無い!
「無い」というのは、そもそも存在をしていないという意。
もうどうしようもないので「えいやっ!」と作成しました。作っている最中も「あ、タイ人は英語わからないんだった。でも英語で作ったって効果が半減してしまうし…」とああでもないこうでもないとグルグルグル。
結局、既存のタイ語パンフレットから文章を引用したり、グーグル先生に聞いてみたりの結果、それらしいものが完成しました。
印刷をホテルのロビーで懇願し、ロビーで借りたハサミで切り分け、セロテープでチラシをつけようとあっちへこっちへバタバタバタ。
始めに買ってきたティッシュ48個に宣伝チラシを貼付し終え、いざ行かんとするころにはすでに帰宅ラッシュの時間帯でした。バタバタの勢いのまま走って駅へと向かいます。
そして、いざ配布開始。駅の入り口へとつながる歩道橋下で待機をし、道行く女性に手渡します。その中でも特に「スマホを持っている/持っていそうな40代以上の綺麗目な服装の女性」に向かって
サワディカ―
と差し出すのです。
実を言うと、ティッシュにチラシを付けていたあの時のハルカは、「いわばティッシュ無料配布なわけだし、割とみんな受け取ってくれるのでは?」と予想立てていました。
そんな呑気な思惑とは裏腹に、道行く人々は皆、私が差し出すティッシュを避けて行きます。むしろ、怪訝そうな顔を向けられることもあり、膝から崩れ落ちる気分。開始後10分間は誰一人として受け取ってはくれませんでした。
そのまま帰るわけにもいかないしなあと考えたハルカ。
試しにそれまで上面に見せていたチラシを下に向け、ティッシュのパッケージを上面にして渡してみました。
すると少しずつ受け取ってくれる人がパラパラと。しかも、一人が受け取ると、その後ろから続いている人も流れに乗ってもらってくれるのです。
「チラシを見せて渡さないとティッシュをもらうだけで終わってしまうかもしれない」と恐れていましたが、ティッシュを受取った方は必ずと言っていいほど裏のチラシに気づき、目を通して呉れる姿が。時には少し回り道をしてみるのも悪くないな、なんて感じました。
結局、本日は1時間ほどの立ち続け22個を配布。まだまだ小さな一歩ですが、また別の時間帯や地域で配布をしていけば、何名かはWEBサイトに飛んできてくれたり、電話をくれたりもするのでは!?と期待に期待を重ねるハルカなのでした。
<つづく>