「あのとき」タイにいた入れ歯屋ハルカのブログ

2016年11月某日、都内。内定先である入れ歯屋でアルバイトとして勤務していたハルカは、社長室へと呼び出された。そこで社長から告げられた言葉を機にハルカの入れ歯屋ライフが本格始動。入れ歯との出会い、社長から課されるミッション、初めての社会人経験…そんなハルカの日々を綴ります。

きもちが大事。

ハルカです。

先週末、映画「メアリと魔女の花」を観ました。個人的に映画がとてもよかったと感じたこともあり、その主題歌として流れていた曲を、ここ6日間その1曲を延々と連続再生しています。

 

「メアリと魔女の花」の画像検索結果

(『メアリと魔女の花』公式サイト) 

 

ここ最近、社内にてハイスペさんがハイスペさんとして浸透しつつありますが、ハイスペさんしかハイスペに相当する人がいないなどということは決してないとつくづく感じる今日この頃。

 

そう感じる理由の一つとして、一つ上の代で入れ歯屋へ就職した先輩方の姿があります。

商品担当でありつつも、チラシなどのデザインをも受け持ち、がつがつと業務を回し、ロシア語を話すことができる方がいたり。全国各地を飛び回り、入れ歯を得意とする歯医者さんを探し出し、我が入れ歯屋と提携をして良い入れ歯を共に広めていこうと頑張っている先輩も。ちなみにこの方は日本語を話すことができます。

もちろん、このお二方に留まることなく、尊敬の念ばかり感じる社員さんが多くいる入れ歯屋です。

 

そんな中、先日ロシア語を操る先輩社員・イイマルさんに勧められ、とあるセミナーへと参加しました。それは、海外展開する上で躓きやすいポイントを取り上げ、講演者の方の経験も踏まえてさまざまな角度からのアドバイスをいただくもの。

 

そこで聞いた内容としては、

お金も手間も時間もかかる海外展開だからこそ、基本に忠実にすすめることが重要である!海外展開に適した人材は、明るくめげずにDOY(だったら、おまえが、やってみろ)環境への適応能力のある人。他社の展開事業を参考にするなら、同じ国へ進出した別業界よりも、違う国へ進出した同業界に聞くべし…

等々。特に印象に残ったことは、進出先国、

 

その国を何よりも好きになろう!

 

という点でした。

ステレオタイプに陥らず、国民性と個性のバランス感覚をもって仕事をするべきとのこと。わかっているつもりでも、いざ海外の人を相手にすると、「この国の人は~」と考えてしまうことも無いとは言い切れないというのが現状だったハルカ。

ある一人の外国人からその国の国民性を判断することも、ある国の国民性からその国一人の人の性格や考えを決めつけることも、よくよく考えれば、どこかおかしな理論です。そしてこれらに気付き、相手の国や人を知ろうとする心持ちの根底には、相手国をまず「好き」になることから始めるべきだ、と。

 

改めて、相手を思いやることは、どの国の、誰を相手にしていようと変わらないのだと気付きました。

 

さらには、最近ふと気付いたことも。

先日、社長が購読しているタイの情報誌を読んでいた時のことでした。ページの中ほどに、日本でもよく見かける占いのコラムを発見したのです。

しかしながら、明らかに違うことが一点。日本ではしばしば、血液型占いや星座占いの掲載がありますが、その情報誌ではなんと、「曜日」占いが紹介されていたのです。自分の誕生曜日ごと、すなわち7パターンにてに占い結果が記されます。

 

普段の業務とはまったくもって関係のないようにも見える内容ではありますが、そんなタイ人の生活の一部を垣間見れるだけでも、何も知らないハルカにとっては非常に価値的な気付きなのでした。

 

ちなみに、ハルカが生まれたのは金曜日。

金曜日生まれの人、8月の仕事運は、

 

仕事に対してやる気があり勤勉な人。業務に対する責任感もあるため、満足のいくいい結果が出せるでしょう。しかしそれと同時に、同僚から頻繁に嫉妬を買うことになります。

(出典:「WaiWai THAILAND 2017 08 NO. 201」pp. 24-25)

 

だそう。

 

妬まれたくない!

 

<つづき>

番外編:週末旅行記

ハルカです。

オフィスにて、私の横は社長の席です。3日ほど前に社長宛に届いた荷物が、未だに開封されぬまま机の上へと置かれています。既に送付物が判っているのか、それともただ忘れているだけなのか。しかし、忘れるような大きさの箱にも見えないし。

 

…社長、開けないんですか?

 

 

それはそうと、せっかくの金曜日、今回は番外編と称しハルカの過去旅行記をご紹介いたします。記事を読み、少しでもご興味を持って頂けると幸いです。

 

今回の旅先は中国・四川。もちろん飛行機で向かいます。

訪れたことのない土地へのわくわく感から、出発前夜からそわそわするばかりでした。

 

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スケジュールは4泊5日、4人で楽しくのんびり旅、かと思いきや、開始早々予想外の展開に見舞われます。それは、あらかじめ予約をしていた、宿泊予定のホテルに到着してすぐのことでした。

 

「予約ないよ。」

 

どうやら予約手続きがうまくいっていなかったとか。幸い空室があったために寝床は確保できたので、まあOK。インターネットを通して予約をした件であったこともあり、仕方ないかと思いつつ。

 

そして四川へ来たからにはと、夕飯時に火鍋屋へ。過去にも辛い火鍋を口にした経験はありましたが、まったくと言っていいほど比べ物になりませんでした。辛さを分かりやすく伝えるとするならば、一緒に食べた後輩共々お腹を壊したという出来事でしょうか。

 

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そんなお腹の調子が本調子ともならぬ中、次の日に出掛けたのは中国一の人気を誇る世界遺産九寨溝

 

四川・成都より約9時間の山道バスを経てたどり着いたのは、エメラルド色に光る湖だったのです。湖の底に沈んでいる成分や、水中に含まれる石灰?等のさまざまな色と光の屈折により、美しさが作り上げられるそうです。

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そして、この美しさや自然の風を感じつつ、滝を横目に摂った食事は画期的なインスタント食品。なんとこちら、水を入れることによって化学反応を起こし、お湯や火を使わずともあたたかな食事が可能になるのです。もちろん美味しい。

 

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都市部からかなり離れた山奥に位置するために、九寨溝を訪れた前後日は、すぐそばのホテルへ。もちろんあらかじめ予約をしていた…はずなのですが、またもや

 

「予約ありません。」

 

そういいつつ、その折もありがたいことに空き部屋を用意してくれ、中国人の温かさに身も心も救われるばかりです。そんな良い国、中国。

 

おすすめです!

 

<つづく>

わかるけれど、わからない。

ハルカです。

入れ歯屋のオフィスでは、一部の社員については引き出しコーナーが設置されています。本来であればデスクの下に収納される引き出しが椅子の背後へと置かれ、足元周りがすっきり。常に明るく目の届く場所へ置かれているため、「久々に引き出しを掃除したら、ホコリまるけでびっくり」なんて恐れる必要もなく、一石二鳥です

そして、一種の物置台と化したハルカの引き出しの上では、謎の世界が広がっているのでした。タイトルは、「弱肉強食?」。

 

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さて、まるで何も進んでいないかのように見えるタイへの事業展開ですが、こっそり嬉しく感じることがありました。

 

タイにおいて医療機器の輸入・販売を行う際、タイのFDAから認可を受けなければなりません。ちなみにFDAは、日本で言う厚生労働省といった位地にあたります。

入れ歯はタイにおいて医療機器としてみなされるため、コンフォートの材料もその対象に。ゆえに、柔らかい入れ歯・コンフォートをタイで生産したり、販売をしていくためには、定められた書類や証書を準備し、現地のFDAへ提出、認可をもらわなければなりません。

 

そして、その書類集めを5月より開始し、早2カ月が経過。やっとこさすべての書類を揃え終え、タイへの送付が完了したのです。

 

やったあ!

 

とはいえ、あくまで提出書類が整ったにすぎないことも事実。まだスタート地点にさえ立てていないということを認識しつつも、 「やっとできた」という達成感に満たされます。あれやこれやと様々な機関へと問い合わせ、自ら赴いたことも、そのように感じる理由の一つなのかもしれません。

 

ここまで至る過程の中で、正直なところ、「なんで書類を揃えることに2カ月も要してしまったんだ」と思う側面がありました。

 

2か月の間に行った内容としては、2つの機関へそれぞれ順に書類を提出した後、そこから入手した書類にハンコが押されていることを確認。その書類を外務省へと持参し、元より押されていたハンコの上から、確認済みハンコを押してもらいます。

さらに、そのほかの提出書類にも同様のハンコとハンコをもらい、すべて揃えたうえでタイの大使館へ。

最後に、大使からのハンコをもらい、準備が完了です。

 

国を越えるやり取りに要される書類のため、複雑かつ手間のかかる手続きが求められることは理解できるものの、幼心に

 

もうハンコもらったじゃん!

 

と感じる場面も。

 

 

今後、ハルカが集めた書類たちは約1週間をかけてタイへと向かいます。そしてポン先生と出会った後にタイFDAへ。そこでの認可を受けてより、コンフォートの正式なタイにおける輸入・販売が可能となるのです。

 

どうか、滞りなく認可を取得できますように!

 

<つづく>