「あのとき」タイにいた入れ歯屋ハルカのブログ

2016年11月某日、都内。内定先である入れ歯屋でアルバイトとして勤務していたハルカは、社長室へと呼び出された。そこで社長から告げられた言葉を機にハルカの入れ歯屋ライフが本格始動。入れ歯との出会い、社長から課されるミッション、初めての社会人経験…そんなハルカの日々を綴ります。

わかるけれど、わからない。

ハルカです。

入れ歯屋のオフィスでは、一部の社員については引き出しコーナーが設置されています。本来であればデスクの下に収納される引き出しが椅子の背後へと置かれ、足元周りがすっきり。常に明るく目の届く場所へ置かれているため、「久々に引き出しを掃除したら、ホコリまるけでびっくり」なんて恐れる必要もなく、一石二鳥です

そして、一種の物置台と化したハルカの引き出しの上では、謎の世界が広がっているのでした。タイトルは、「弱肉強食?」。

 

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さて、まるで何も進んでいないかのように見えるタイへの事業展開ですが、こっそり嬉しく感じることがありました。

 

タイにおいて医療機器の輸入・販売を行う際、タイのFDAから認可を受けなければなりません。ちなみにFDAは、日本で言う厚生労働省といった位地にあたります。

入れ歯はタイにおいて医療機器としてみなされるため、コンフォートの材料もその対象に。ゆえに、柔らかい入れ歯・コンフォートをタイで生産したり、販売をしていくためには、定められた書類や証書を準備し、現地のFDAへ提出、認可をもらわなければなりません。

 

そして、その書類集めを5月より開始し、早2カ月が経過。やっとこさすべての書類を揃え終え、タイへの送付が完了したのです。

 

やったあ!

 

とはいえ、あくまで提出書類が整ったにすぎないことも事実。まだスタート地点にさえ立てていないということを認識しつつも、 「やっとできた」という達成感に満たされます。あれやこれやと様々な機関へと問い合わせ、自ら赴いたことも、そのように感じる理由の一つなのかもしれません。

 

ここまで至る過程の中で、正直なところ、「なんで書類を揃えることに2カ月も要してしまったんだ」と思う側面がありました。

 

2か月の間に行った内容としては、2つの機関へそれぞれ順に書類を提出した後、そこから入手した書類にハンコが押されていることを確認。その書類を外務省へと持参し、元より押されていたハンコの上から、確認済みハンコを押してもらいます。

さらに、そのほかの提出書類にも同様のハンコとハンコをもらい、すべて揃えたうえでタイの大使館へ。

最後に、大使からのハンコをもらい、準備が完了です。

 

国を越えるやり取りに要される書類のため、複雑かつ手間のかかる手続きが求められることは理解できるものの、幼心に

 

もうハンコもらったじゃん!

 

と感じる場面も。

 

 

今後、ハルカが集めた書類たちは約1週間をかけてタイへと向かいます。そしてポン先生と出会った後にタイFDAへ。そこでの認可を受けてより、コンフォートの正式なタイにおける輸入・販売が可能となるのです。

 

どうか、滞りなく認可を取得できますように!

 

<つづく>