「あのとき」タイにいた入れ歯屋ハルカのブログ

2016年11月某日、都内。内定先である入れ歯屋でアルバイトとして勤務していたハルカは、社長室へと呼び出された。そこで社長から告げられた言葉を機にハルカの入れ歯屋ライフが本格始動。入れ歯との出会い、社長から課されるミッション、初めての社会人経験…そんなハルカの日々を綴ります。

コミュニケーションに極意はあるのか?

ハルカです。

以前、同期のポニーさんからもらったシールがかわいらしく、お気に入りとなりました。少しずつあちらこちらへ貼り付けて、ほんわか癒されています。

私はこれまで、似たような歯科グッズを見かけたことがありませんが、さすが歯科技工士、歯に関するグッズは見逃さない性質を持っているのでしょうか。

 

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さて、入れ歯屋では週に2度、新人会議というものが開かれています。

参加者は、社長とポニーさんと私の3名。この会議はいつも、次の社長の一言から始まります。

 

「最近どう?」

 

我々新人2名が、最近取り組んでいる業務のことはもちろん、困っていることや悩んでいることを互いに共有します。その上で、会社や社長の思いを聞き、ちょっとした「なんで?」を解消したり、稀に社長から勧められた書籍の感想を話したりすることも。

 

この日は、その新人会議にて次のテーマが挙がりました。

「言ったからといっても、聞き手に伝わっているとは限らない」

 

普段の生活を振り返れば、確かにそうだなと感じます。

「え、あのときこう言ったじゃん」と、そう家族にそう発することはあるし、ましてやまだ慣れない環境であればなお。すると社長が、「経営者になる経営者を育てる」という書籍を引用し、以下のことを紹介してくれました。

 

  • Said ≠ Heard
  • Heard ≠ Listened
  • Listened ≠ Understood
  • Understood ≠ Agreed
  • Agreed ≠ Convinced

自分が言ったからといって、聞いてもらえたわけではなく、聞いてもらえたからと言って聴いてもらえたわけでもない。聴いてもらえたからと言っても、理解してもらえたわけではなく、理解してもらえたからといって賛成してもらえたわけではない。賛成してもらえたからといっても、納得し行動しようと思ってもらったわけではない。

 

加えて、その本によると、一方的に「伝える」のではなく、「共有する」ことが必要なんだとか。

これはすなわち、送り手が「伝える」ことはあくまで手段であり、受け手が「共有する」ことが目的であるということ。そして、送り手がいかに送ったかではなく、受け手がいかに受け止めるか、ということだそうです。

 

この話をした際に、社長が「今度、会社のみんなにこれを話そう」と言っていましたが、そんなことお構いなしに本ブログでも使わせてもらいました。それだけ自分の中で「納得し、行動しようと思った」内容であったと言っても過言ではありません。

 

コミュニケーションって簡単なようで難しいと、つくづく感じるハルカなのでした。

 

 

<つづく>

 

終わりに、加えてハルカが感じたことメモ。

本日、偶然「大学時代は何を勉強していたんですか?」といった質問を受け、この「共有する」ことをふいに当時学んだことに写しこんでみました。もちろん、かなり単純化したもので。

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まず、プレイヤーはメッセージの送り手と受け手の2名。

各プレイヤーの行動は、相手に「言う」「言わない」、および相手の発言を「聞く」「聞かない」のそれぞれ2通りで、送り手が行動した後に受け手は自らの行動を決定するが、送り手がどの行動をとるのかを認知できない状況です。

本来であれば送り手のタイプだとか利得が等の提示が必要。そもそもこの考え方が合っているのかどうかや、意味があるのかないのか等は、メモなのでまずは無視。

 

仮にこのイメージが間違っていないのであれば、おそらくこの一連の流れが、上に記した5つの段階(Said → Heard  Listened  Understood  Agreed  Convinced)を経てこそ、相手に納得し行動しようと思ってもらえるのだなと、ぼんやりと考えた、そんな華の金曜日です。