「あのとき」タイにいた入れ歯屋ハルカのブログ

2016年11月某日、都内。内定先である入れ歯屋でアルバイトとして勤務していたハルカは、社長室へと呼び出された。そこで社長から告げられた言葉を機にハルカの入れ歯屋ライフが本格始動。入れ歯との出会い、社長から課されるミッション、初めての社会人経験…そんなハルカの日々を綴ります。

塵も積もれば山となる。

ハルカです。

前回の記事でも触れましたが、先週末の4月22日、23日の二日間、「わくわく入れ歯ハイキング~100km編~」へ参加してきました。結果からお伝えすると、

100km完歩できました!

完歩後でも走れていたりと、比較的余裕に見えるゴールとなりましたが、その後発熱。入れ歯屋から課せられるミッションとしては、「月曜日に意地でも出社」というものがあるものの、私ハルカはまさかの「月曜日に意地でも病院」というオチでした。個人的にはなんだか少しかっこ悪いなと。

 

 

終わった今振り返ると、「果てしなく遠い目標であったとしても、必ずしも無理とは限らない」と感じるようになりました。

スタート直後、5km歩いた時点でも「これをあと9往復半するのか」と絶望していました。しかし、約10kmごとに設置されるチェックポイントや、ところどころに見えるコンビニ、信号機といったマークを見つめながら歩くことで、小さな達成感と次への期待を抱き、歩き続けることができたのです。

近くに目標をつくりながら少しずつ向かえば、時間はかかるかもしれないけれど、いつかは辿り着くことができる!身を以て知った2日間でした。

 

また、歩いている間、自ら驚くほどに心境の上がり下がりがめまぐるしかった2日間でもありました。スタートから最後まで思い続けていたこととしては、「排水溝の穴が憎い」という点が挙げられますが、それ以上に感じたものは多くあった100kmウォーク。その様子をザザザッとお伝えしていきます。

 

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まずはスタート地点。少しの期待と不安を持ちながら、たくさんのスタッフさんとハイタッチをして歩き出します。ハイキング気分で気付けば20km。割と100kmも歩けるのでは?と調子に乗り始めた頃でした。「いちじくケーキを食べたいです」と冗談を言えるほどの余裕さえ。

 

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そして40kmを過ぎた折。

そろそろ足のあちこちが痛み始めるも、それと同時に日が暮れ始めます。周囲の見え方の変化や、入れ歯屋からのサポーター様らの応援によって少し気分も変わり、「まあ、まだ行けるな。」しかし、このあたりから雨もパラパラと降り出すように。

 

やがて50km地点を超え、60kmまでひたすら足を動かしていたそのとき、闇に飲み込まれ始めました。それまでと同じように歩いているにもかかわらず、いろいろな感情が交錯するのです。

 

「なんでわざわざこんなに歩いているんだろう?暗くて足元さえ十分に見えないし。カッパのせいで少し暑いけど、海風強すぎて寒い。でも足が出れば進む、がんばれ自分。いや、でもでもでもとにかくしんどすぎて…」

 

苦しくて、つらくて痛くて。もう歩きたくないとも思いつつも、足は止めたくない。自分でもわけがわからず、半ベソをかきながら歩く歩く歩く。

 

やっとこさ途中のチェックポイントへと辿り着き、気持ちも落ち着きます。座る事さえままならず、横たわるので精いっぱいといった状態でした。

 

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闇の区間をなんとか超え、満天の星空に感動している間に日も昇り始める時刻となります。

久しく浴びる朝日に高揚し、足の動くペースは速まるばかり。しかしながら、調子に乗りすぎたこともあり、その後徐々に失速したりも。それと同時にゴールが徐々に現実的となり始め、あと20km、あと10km…と残りの距離を刻みます。

残りあと3kmとなったときには、ただひたすらにゴールだけを見据え、最後の力を振り絞って手を振り足を出し、声をかけながら進みます。

 

そしてなんとかゴール!

 

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26時間38分にて100kmを歩ききることができました。これも、一緒に歩いた方々はもちろんのこと、サポーターとして最後まで明るく励まし続けてくれた方々や、応援をしてくれた方々の支えあってこそだと感じています。

 

ありがとうございました!

 

<つづく>