「あのとき」タイにいた入れ歯屋ハルカのブログ

2016年11月某日、都内。内定先である入れ歯屋でアルバイトとして勤務していたハルカは、社長室へと呼び出された。そこで社長から告げられた言葉を機にハルカの入れ歯屋ライフが本格始動。入れ歯との出会い、社長から課されるミッション、初めての社会人経験…そんなハルカの日々を綴ります。

これは運命?

ハルカです。

タイ滞在中のホテルに「コンフォート」の文字を発見しました。数ヶ月前まで通っていた自動車免許の教習で乗っていた自動車も、確かコンフォートだったなと思い返しつつ。

 

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さて、タイでの最重要課題「街中で探した入れ歯の人に、柔らかい入れ歯・コンフォートにしてもらう。」そろそろ終盤かと思いきや、患者さんからのドタキャンという思わぬ展開に見舞われたハルカ達。

 

 

時は少し遡り、公園で入れ歯に困っている人を探していたときのことです。

 

「コンフォートにしたい!」というおばあちゃんと我々が話しているうちに、そのお友達が集まり、目標定員に達しました。

 

早々と集まり、歓喜に満ち溢れる場面ではありますが、一点、大きな不安要素があったのです。

その集まってきたお友達のうち、あるおばあちゃんは、歯が一本ずつ上下合わせて4本ほど抜けている状態でした。つまり、一本の入れ歯を装着するということ。

しかしながら、一本の入れ歯のケースは社内では未だ準備段階(?)のようで、できるのかどうか不確実。急遽、日本の本社と連絡を取り、写真や通話を駆使し、状況を伝えます。

その結果、ハイスペさんの迅速な対応もあり、「OK」が出ました。今後、日本でも応用していくことができる症例でもあり、是非やってみようとのこと。一本入れ歯のおばあちゃんも、コンフォートを試します!

 

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そして、クリニックでの診察の日。

前回までの流れから、ドタキャンされないだろうか?ちゃんと来てくれるのか?と不安で不安で仕方がありません。

 

定刻、15:30。

一本入れ歯のおばあちゃんが来院しました。まずは、予定通り来てもらえたことに改めてお礼を伝え、診察を開始。ポン先生が、逐次おばあちゃんとの会話を私へと伝えてくれます。その中で、

 

「公園で紹介されたあの日、ちょうど入れ歯が壊れてしまっていたの。」

 

と、おばあちゃん。

普段使っていた入れ歯が壊れ、不便を感じていた矢先、公園にて私たちに出会ったと言うのです。ある種の運命さえも感じました。

 

無事に診察も終え、なんとか1日やりきったという感情に溢れるばかりです。キャンセルの出てしまった患者さんについては、今後とも対応が必要ですが、タイにてできることはこれにて終了。

このスタートダッシュの勢いを失わず、今後とも頑張ります!

 

<つづく>