「あのとき」タイにいた入れ歯屋ハルカのブログ

2016年11月某日、都内。内定先である入れ歯屋でアルバイトとして勤務していたハルカは、社長室へと呼び出された。そこで社長から告げられた言葉を機にハルカの入れ歯屋ライフが本格始動。入れ歯との出会い、社長から課されるミッション、初めての社会人経験…そんなハルカの日々を綴ります。

Vol. 4 庶民の叫び

ハルカです。

夜、ホテルの部屋にいる間は常にテレビをつけっぱなしにしています。しかし、チャンネル数が多く、切り替えるのにも一苦労。私は、日本でテレビを見るときの選択肢は8つ程度。まあ、日本の一人暮らしの自宅にはそもそもテレビを置いていないんですけどね。

一方、タイのチャンネルは少なくとも50以上?はありそう。どうやら33チャンネルと35チャンネルがよく見られているらしい。ちなみに、バンコクでもワールドカップは盛り上がっています。夜になるとローカル飲食店はこぞってスクリーンにテレビ画面を写していたり。

 

 

 

なんとか「まず一床」に辿り着きたいハルカですが、未だ見込みが見られず苦戦しています。

一つの有力候補(と勝手に認識していた)介護施設への訪問は、あっさり振られて入居者の方と会うことはできず、ティッシュを受取った人々からの反応は依然何もなく…。

とはいえ、まだまだ認知されている数が少ないからな!と奮起し、本日は朝からショッピングモールへ繰り出しました。もちろん、向かうショッピングモールはバンコク中心部の施設です。高い購買力を持ったタイ人が多く来ているとの情報を受けやってきました。

 

タイ語リーフレット、サンプル義歯、ポケットティッシュを手にショッピングモールのレストラン街をウロウロウロ。

コンフォートの紹介をして回りながら、ティッシュの山をレストランのレジ横に置いてもらい、より広くコンフォートの名を広めようと試みました。そうすれば、私が手で配布をせずとも多くの方に手に取ってもらうことができます。もしかするとそこから火が付く可能性も無きにしも非ず!

 

そして、何軒かに声をかけはじめたハルカ。

そこであることに気がつきました。

 

お金持ちはレジでお会計をしない!!!!

 

おしゃれなレストランのほとんどは、食事をしたテーブルで「チェック」の合図を店員に出し、テーブル上でお会計。

またハイクラスのレストランに限らず、あちこちの飲食店のレジの前にお客さんが立ち、支払いをする光景はバンコクであまり見たことないと、ここへ来てハッとさせられました。いまさら。

なんでこんな単純なことにもっと早く気が付かなかったのか…。

 

なお、かろうじて数軒のレストランに置いていただくことができました。

丸亀製麺」や「オイシー」という名の日本食レストラン等々。

 

その後はオープンカフェにいる人のテーブルを回ってティッシュを渡してみたり、いくつかのモールを巡り、入り口で渡してみて…

 

 

それにしても、正直言うと「日本」「入れ歯」「歯茎に優しくやわらかい入れ歯」「使用者ムービー」「おまけのティッシュ」というキーワードででいくらかタイ人からの反応があるものだと思っていたハルカ。そろそろ診察の立ち会いをしているであろうという数日前までの期待も虚しく、クリニックへの電話はひとつと鳴りません。

これは完全に世の中なめきっていた。。うーんうーんうーん。

 

<つづく>

 

うーん。

 

Vol. 3 タイでコンフォートを広めたい人募集中!

ハルカです。

スーパーマーケットへ買い物に出かけたら、「はるか」を見つけました。タイ産ジャポニカ米。商品の名前になるほどメジャーである(と信じている)「はるか」の名。

にもかかわらず、未だにポン先生は私の名前を「ハルコ」と呼びます。当初、自分の聞き間違いかと思いそのままにしていたところ、出会ってから一年以上経過した今でも「ハルコ、ハルコ」と呼ばれ、ここまでくるともう「ハルコでいっか。」

 

 

さて本日は、終日タイ人の方と一緒に過ごしました。

というのも、今回タイで実施する「口コミ作戦」成功のための種まき。タイ人の知人とそのご友人らに「一緒にコンフォートを広めよう!あなたの周りに日本の入れ歯を広めませんか?」とお誘いし、コンフォートに関するありったけの情報を全身で伝えるのです。

 

そして今日は4人のタイ人の方とお会いしました。

向かって右からブンさん、ジュムさん、オラさん、チャイさん。

今回の出張期間中、主にジュムさんと連携を摂りながらタイ人へのコンフォート口コミ作戦を実行していますが、その口コミ広めるマンの輪を広げよう!という本日でした。

 

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話し始めると、みなさんがコンフォートや今回の作戦に興味を持ってくださり、「保証はあるの?」「一番奥の歯が無い場合にも使えるの?」「患者さんはどうやってお金を支払うの?」「紹介した自分の報酬はどれほど?」等々。昼食時刻を過ぎてからも、ハルカが持参したコンフォートのサンプルを多方面から触り、皆が話し続けます。

 

当のハルカは、自己紹介の時点からひたすら笑顔をキープ。タイ語ができないからこそ、感覚的なところから仲良くなろうという魂胆です。言葉が判らずとも、「いまコンフォートの価格について話しているのかな?」となんとなくでも空気を掴めることも時々あるものです。だからこそ、「この入れ歯ホントに良いものなんだよ」と目と心と表情で訴え続けたのです。

 

幸い、みなさん優しい方々で、お土産をいただくなど大変可愛がっていただきました。ありがたいことこの上なし!

 

……

 

という嬉しさと共に、もっと盛り上げたかったなという感覚も隠しきれません。

今日お会いした方はみなさん「何人か当てがあるから話してみるよ」とポジティブな反応。しかし、もっと自分に盛り上げる力があれば、もっともっと巻き込む力があれば、「早速今から会いに行ってみようと思うんだけど、一緒にどう?」というところまで達したのやもしれないなと、イメージのみが膨らむばかり。ムズカシイ!

 

 

<つづく>

 

そして外出先からの移動途中、少し大きめのスーパーへ立ち寄りました。

昨日おためしで作ってみたティッシュチラシをより多く配ろうと、ポケットティッシュを探すべく。にもかかわらず、棚に並ぶティッシュのほとんどは、大箱、大袋に入っているものばかり。ティッシュ配りという文化が見られない背景には、そもそもポケットティッシュが普及していない事実があるのだと知りました。

結局、昨日訪れたコンビニの在庫を買い占め。

 

Vol. 2 バンコクの中心でティッシュを配る。

ハルカです。

当然のことではあるものの、見事に毎食タイ料理を食しています。パッタイトムヤムクン、名前のわからない魚、ココナッツジュース、ココナッツが入った茶色いスープ、ココナッツのパンケーキ…

暑いときの水分補給にココナッツジュースは最適なんだそうです。

バンコクは現在雨季(らしい)ですが、私がバンコクに到着してからはまだ一度も雨に見舞われておらず、おかげで日差しと湿気に悩まされる日々。10分ほど外で立っているだけで、シャワーを浴びなくなるほどです。

 

 

そして本日のメニューですが、記事のタイトルの通り

 

ハルカのティッシュ配り初挑戦 in バンコク

 

朝、8時半を過ぎた頃。

パソコンを開き、社内掲示板を見、さほど届いていないメールをチェックし、中国のパートナーから依頼を受けた翻訳をし、明日に控えたタイ人向け座談会の準備を…。これらをしながら「コンフォートを広めたいコンフォートを広めたいコンフォートを広めたい」と思いを巡らしていたその時でした。

 

チラシにティッシュくっつけたら、皆もらってくれるのでは?

 

との思考に至ったのです。

早速コンビニへ走り、ポケットティッシュを大量購入。

そしてコンビニから戻ったハルカは気付いたのです。

 

ティッシュにつけるチラシが無い!

 

「無い」というのは、そもそも存在をしていないという意。

もうどうしようもないので「えいやっ!」と作成しました。作っている最中も「あ、タイ人は英語わからないんだった。でも英語で作ったって効果が半減してしまうし…」とああでもないこうでもないとグルグルグル。

結局、既存のタイ語パンフレットから文章を引用したり、グーグル先生に聞いてみたりの結果、それらしいものが完成しました。

印刷をホテルのロビーで懇願し、ロビーで借りたハサミで切り分け、セロテープでチラシをつけようとあっちへこっちへバタバタバタ。

 

 

始めに買ってきたティッシュ48個に宣伝チラシを貼付し終え、いざ行かんとするころにはすでに帰宅ラッシュの時間帯でした。バタバタの勢いのまま走って駅へと向かいます。

 

 

そして、いざ配布開始。駅の入り口へとつながる歩道橋下で待機をし、道行く女性に手渡します。その中でも特に「スマホを持っている/持っていそうな40代以上の綺麗目な服装の女性」に向かって

 

サワディカ―

 

と差し出すのです。

実を言うと、ティッシュにチラシを付けていたあの時のハルカは、「いわばティッシュ無料配布なわけだし、割とみんな受け取ってくれるのでは?」と予想立てていました。

そんな呑気な思惑とは裏腹に、道行く人々は皆、私が差し出すティッシュを避けて行きます。むしろ、怪訝そうな顔を向けられることもあり、膝から崩れ落ちる気分。開始後10分間は誰一人として受け取ってはくれませんでした。

 

そのまま帰るわけにもいかないしなあと考えたハルカ。

試しにそれまで上面に見せていたチラシを下に向け、ティッシュのパッケージを上面にして渡してみました。

すると少しずつ受け取ってくれる人がパラパラと。しかも、一人が受け取ると、その後ろから続いている人も流れに乗ってもらってくれるのです。

 

「チラシを見せて渡さないとティッシュをもらうだけで終わってしまうかもしれない」と恐れていましたが、ティッシュを受取った方は必ずと言っていいほど裏のチラシに気づき、目を通して呉れる姿が。時には少し回り道をしてみるのも悪くないな、なんて感じました。

 

結局、本日は1時間ほどの立ち続け22個を配布。まだまだ小さな一歩ですが、また別の時間帯や地域で配布をしていけば、何名かはWEBサイトに飛んできてくれたり、電話をくれたりもするのでは!?と期待に期待を重ねるハルカなのでした。

 

<つづく>