「あのとき」タイにいた入れ歯屋ハルカのブログ

2016年11月某日、都内。内定先である入れ歯屋でアルバイトとして勤務していたハルカは、社長室へと呼び出された。そこで社長から告げられた言葉を機にハルカの入れ歯屋ライフが本格始動。入れ歯との出会い、社長から課されるミッション、初めての社会人経験…そんなハルカの日々を綴ります。

Vol. 3 タイでコンフォートを広めたい人募集中!

ハルカです。

スーパーマーケットへ買い物に出かけたら、「はるか」を見つけました。タイ産ジャポニカ米。商品の名前になるほどメジャーである(と信じている)「はるか」の名。

にもかかわらず、未だにポン先生は私の名前を「ハルコ」と呼びます。当初、自分の聞き間違いかと思いそのままにしていたところ、出会ってから一年以上経過した今でも「ハルコ、ハルコ」と呼ばれ、ここまでくるともう「ハルコでいっか。」

 

 

さて本日は、終日タイ人の方と一緒に過ごしました。

というのも、今回タイで実施する「口コミ作戦」成功のための種まき。タイ人の知人とそのご友人らに「一緒にコンフォートを広めよう!あなたの周りに日本の入れ歯を広めませんか?」とお誘いし、コンフォートに関するありったけの情報を全身で伝えるのです。

 

そして今日は4人のタイ人の方とお会いしました。

向かって右からブンさん、ジュムさん、オラさん、チャイさん。

今回の出張期間中、主にジュムさんと連携を摂りながらタイ人へのコンフォート口コミ作戦を実行していますが、その口コミ広めるマンの輪を広げよう!という本日でした。

 

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話し始めると、みなさんがコンフォートや今回の作戦に興味を持ってくださり、「保証はあるの?」「一番奥の歯が無い場合にも使えるの?」「患者さんはどうやってお金を支払うの?」「紹介した自分の報酬はどれほど?」等々。昼食時刻を過ぎてからも、ハルカが持参したコンフォートのサンプルを多方面から触り、皆が話し続けます。

 

当のハルカは、自己紹介の時点からひたすら笑顔をキープ。タイ語ができないからこそ、感覚的なところから仲良くなろうという魂胆です。言葉が判らずとも、「いまコンフォートの価格について話しているのかな?」となんとなくでも空気を掴めることも時々あるものです。だからこそ、「この入れ歯ホントに良いものなんだよ」と目と心と表情で訴え続けたのです。

 

幸い、みなさん優しい方々で、お土産をいただくなど大変可愛がっていただきました。ありがたいことこの上なし!

 

……

 

という嬉しさと共に、もっと盛り上げたかったなという感覚も隠しきれません。

今日お会いした方はみなさん「何人か当てがあるから話してみるよ」とポジティブな反応。しかし、もっと自分に盛り上げる力があれば、もっともっと巻き込む力があれば、「早速今から会いに行ってみようと思うんだけど、一緒にどう?」というところまで達したのやもしれないなと、イメージのみが膨らむばかり。ムズカシイ!

 

 

<つづく>

 

そして外出先からの移動途中、少し大きめのスーパーへ立ち寄りました。

昨日おためしで作ってみたティッシュチラシをより多く配ろうと、ポケットティッシュを探すべく。にもかかわらず、棚に並ぶティッシュのほとんどは、大箱、大袋に入っているものばかり。ティッシュ配りという文化が見られない背景には、そもそもポケットティッシュが普及していない事実があるのだと知りました。

結局、昨日訪れたコンビニの在庫を買い占め。

 

Vol. 2 バンコクの中心でティッシュを配る。

ハルカです。

当然のことではあるものの、見事に毎食タイ料理を食しています。パッタイトムヤムクン、名前のわからない魚、ココナッツジュース、ココナッツが入った茶色いスープ、ココナッツのパンケーキ…

暑いときの水分補給にココナッツジュースは最適なんだそうです。

バンコクは現在雨季(らしい)ですが、私がバンコクに到着してからはまだ一度も雨に見舞われておらず、おかげで日差しと湿気に悩まされる日々。10分ほど外で立っているだけで、シャワーを浴びなくなるほどです。

 

 

そして本日のメニューですが、記事のタイトルの通り

 

ハルカのティッシュ配り初挑戦 in バンコク

 

朝、8時半を過ぎた頃。

パソコンを開き、社内掲示板を見、さほど届いていないメールをチェックし、中国のパートナーから依頼を受けた翻訳をし、明日に控えたタイ人向け座談会の準備を…。これらをしながら「コンフォートを広めたいコンフォートを広めたいコンフォートを広めたい」と思いを巡らしていたその時でした。

 

チラシにティッシュくっつけたら、皆もらってくれるのでは?

 

との思考に至ったのです。

早速コンビニへ走り、ポケットティッシュを大量購入。

そしてコンビニから戻ったハルカは気付いたのです。

 

ティッシュにつけるチラシが無い!

 

「無い」というのは、そもそも存在をしていないという意。

もうどうしようもないので「えいやっ!」と作成しました。作っている最中も「あ、タイ人は英語わからないんだった。でも英語で作ったって効果が半減してしまうし…」とああでもないこうでもないとグルグルグル。

結局、既存のタイ語パンフレットから文章を引用したり、グーグル先生に聞いてみたりの結果、それらしいものが完成しました。

印刷をホテルのロビーで懇願し、ロビーで借りたハサミで切り分け、セロテープでチラシをつけようとあっちへこっちへバタバタバタ。

 

 

始めに買ってきたティッシュ48個に宣伝チラシを貼付し終え、いざ行かんとするころにはすでに帰宅ラッシュの時間帯でした。バタバタの勢いのまま走って駅へと向かいます。

 

 

そして、いざ配布開始。駅の入り口へとつながる歩道橋下で待機をし、道行く女性に手渡します。その中でも特に「スマホを持っている/持っていそうな40代以上の綺麗目な服装の女性」に向かって

 

サワディカ―

 

と差し出すのです。

実を言うと、ティッシュにチラシを付けていたあの時のハルカは、「いわばティッシュ無料配布なわけだし、割とみんな受け取ってくれるのでは?」と予想立てていました。

そんな呑気な思惑とは裏腹に、道行く人々は皆、私が差し出すティッシュを避けて行きます。むしろ、怪訝そうな顔を向けられることもあり、膝から崩れ落ちる気分。開始後10分間は誰一人として受け取ってはくれませんでした。

 

そのまま帰るわけにもいかないしなあと考えたハルカ。

試しにそれまで上面に見せていたチラシを下に向け、ティッシュのパッケージを上面にして渡してみました。

すると少しずつ受け取ってくれる人がパラパラと。しかも、一人が受け取ると、その後ろから続いている人も流れに乗ってもらってくれるのです。

 

「チラシを見せて渡さないとティッシュをもらうだけで終わってしまうかもしれない」と恐れていましたが、ティッシュを受取った方は必ずと言っていいほど裏のチラシに気づき、目を通して呉れる姿が。時には少し回り道をしてみるのも悪くないな、なんて感じました。

 

結局、本日は1時間ほどの立ち続け22個を配布。まだまだ小さな一歩ですが、また別の時間帯や地域で配布をしていけば、何名かはWEBサイトに飛んできてくれたり、電話をくれたりもするのでは!?と期待に期待を重ねるハルカなのでした。

 

<つづく>

 

Vol. 1 "Have Fun"

ハルカです。

バンコクなうです。

タイのかの有名なサイアムパラゴンの入口をくぐると、そこには煌めく外国車が並んでいました。写真はアストンマーティン。どうやら自動車の展示イベントを行っていたようで、ヨーロッパの高級車がショッピングモールのど真ん中にドーン。

ちょうどこの場で商談を行う30代前後のご夫婦がいらっしゃいました。庶民の私からしてみれば「え、こういうところでクルマ買う人って本当にいるんだ…」と唖然とするばかり。

 

 

さて、「バンコクで何するの?」というところですが、本日の主なメニューは、

 

・タイ人スタッフとの打ち合わせ

・高齢者施設への飛び込み営業

 

今、このブログを書きながら、自分で

「え、それだけ?」

と思っってしまいました。ただ実際のところ、当の本人は少しゲッソリ気味。これもこれで楽しんでいますが。

 

 

現在、タイでコンフォートを広めるために行っているアクションの一つとして、「口コミ作戦」を実行しています。これは、とあるタイ人の方にご協力いただきコンフォートを知人・友人に広めてもらって集患を目指すというもの。

もしも、そのタイ人の紹介者を通じ、知人・友人がコンフォートの購入まで至った場合、紹介者に報酬が支払われる仕組みです。

 

そして今回、この仕組みをなんとか実働させようではないか!と海を渡ってきました。

現時点では、この「紹介者」にあたるタイ人は1名しかいません。正直不安も募るばかりではありますが、私が帰国するまでには紹介者も被紹介者もウハウハになれるように頑張るのです!

 

このような背景の下、その唯一のタイ人スタッフさんへ「そもそもコンフォートってこういう商品でね…」「ハルカはこういった目的のためにバンコクへ来たの」「あなたはこの近くに住んでいるの?」等々話していたら、あっという間に昼食の時間を過ぎるまでに。

 

 

午前の勢いのまま、汗を拭いながらタイカレーを食し、午後からはバンコク市内の高齢者施設へ飛び込み営業に行ってきました。

その施設には、渡航以前から電話やメールでアポイントを取ろうと試みていたのですが、残念ながら返答をもらうことができず、

 

もう直接行ってしまえ!!!

 

と。

幸い、私が送ったメールには目を通してくれていたようで、受付の方が取り合ってくれました。幸運の極み。

 

 

そもそも、タイに住むご高齢の方々は、息子夫婦と暮らしていることが多く、日本ほど高齢者施設や介護サービス等の提供はさほど多くない印象を受けます。私が向かった施設は、そんな数少ない施設の一つ。様々な理由で入居している方がいらっしゃるそうで、なんと総勢250名。年齢も65-104歳と幅広い。

なお、こちらの系列がバンコクの施設を含めタイ国内に全11施設を構えているんだとか。

我が入れ歯屋が提供するコンフォートは、商品のスペックにより1500~4800USドルという価格帯ですが、入居者のうち少なくとも10名ほどはその購買力を持つ人もいるかもしれないとのことでした。

 

直接入居者の方々とお話をしたかったものの、プライバシーの観点からも一度ボスへの承諾をもらってからだそう。良い返事を期待!

 

 

というあれこれを受け、改めてポン先生と話していた夕刻のこと。

ポン先生から、

「私も患者さんへのコンフォートの紹介を行いたいんだけど…」

と新たにお願いを受けました。話を聞くと、ご自身の繋がりを基に「『紹介者』をまとめる役」をやりたいそう。

コンフォートを広めてくれるのであれば、是非お願いしたいと思い「OK!」と即答したハルカ。社長の許可は仰がずに答えてしまったけれど、その方向もうまくいきそうだし…

 

良いですよね?…ね?

 

<つづく>

 

帰国まであと22日~